皆さん御機嫌よう。ユー首長のシュナンです。
事後報告になるのだが、6/1に開催された北斗評議会はのっぴきならない事情で欠席した。

あらかじめ、王室には評議会で読んでいただくべく、次の書簡を送っておいた。
おそらく、ブラックソン王が直々に読んで下さったろうと思う。

---------------------------------------------------------------------------
「王陛下、そして評議会にお集まりの皆様へ。
わたくしユー首長Syunanは本日の評議会を欠席いたします。
理由は、妻が重い病気をわずらっているためです。
変わり果てた姿で病と闘う彼女を支えるために
私は今、一秒でも長く彼女のそばにいたいのです。
どうか我がままをお許しください。
また、同じ理由で、来期の首長選挙には出馬いたしません。
1年間もの間、首長として皆に支えられ、
1億1千5百万gpもの寄付を集めることができました。
それは私の誇りであり、ユー市民の誇りです。
・・・感謝の念に堪えません。
できれば、この枠組みと資産を引き継ごうというどなたかが
新たに立候補してくださるのを期待したいです。
そして、ユーの市政をよりよい方向へ導いていただきたい。
ただし、私が首長職を投げ出すことで市民の生活を混乱させたくもありません。
もしもユーに立候補者が現われず、契約が滞る恐れのある場合に限り、
改めてご任命ください。
その際は、ギルド契約の更新のみに徹する低空飛行な首長になりますが
どうかご了承願います。
以上、ユー市民の皆様に大変ご迷惑をおかけしますが、
どうぞよろしくお願いいたします。」
---------------------------------------------------------------------------


首長選挙への出馬断念にあたっての理由は、手紙のとおりである。
ロールプレイ的な、もっと気の利いた理由でもこしらえればよかったのだろうが、
そんな余裕が今は無かった。
今後も首長を続けるか否かについては、家内の病が発覚してからというもの
3か月ほど悩み続けた。
第四期はほぼ人前に出ることもなかった。
首長としてやってみたいことや、企みもまだまだあった。

しかし、実際に家内の闘病が本格的に開始され
苦しむ家内を目の当たりにしたとき
そんな未練などは跡形無く消し飛んだ。
それは、本来は悩むまでもない愚問だった。

健やかなる時も
病める時も

私は妻を護ると誓ったのだった。

その誓いは 大抵の場合は健やかなる時に交わされるのであり それはたやすい。

しかし 病める時、、、

そのときこそ 二人の真価が問われるのだと思う。

私の意志は、王室に伝わった模様で、王室からもお返事をいただいた。

あとは、できれば市民の皆さんになるべく混乱の生じない形でソフトランディングできたらいいと思っている。
とはいえ、そのための根回しだとか、工作だとかをする余裕も全く無いので、当面は流れにまかせようと決めた。